今回は資源関連の超大手「ロイヤル・ダッチ・シェル」について紹介していこうと思います。
日本のガソリンスタンドで貝のマーク見かけますよね?あれです。
ティッカーはRDSBとなっています。最後のBってなんだ?と思われた方もいるでしょうから、簡単にではありますが説明していきます。
ロイヤル・ダッチ・シェルの歴史
1907年に,イギリスのシェル・トランスポート・アンド・トレーディング・カンパニーとオランダのロイヤル・ダッチ・ペトロリアムが事業提携して生まれました。
RDS「A」はロイヤルダッチの流れを引き継ぎ、拠点はオランダです。
RDS「B」はシェルの流れを引き継ぎ、拠点はイギリスです。
どちらがいいのか、と聞かれれば「RDSB」の方です。なぜならば外国株源泉徴収税がかからないからです。ちなみに「RDSA」はオランダの外国株源泉徴収税が15%かかります。
ロイヤル・ダッチ・シェルの事業内容
ロイヤル・ダッチ・シェルは石油・ガス会社です。
事業内容としては世界中の原油・天然ガスを探査するところから販売するところまで行っています。
生産量はヨーロッパ内では最大です。石油メジャー内でもエクソン・モービル(XOM)に次いで世界2位のエネルギー企業になります。
エネルギー銘柄ですので、原油価格に影響が出やすい銘柄となります。
RDSBの基本データ

PERは高すぎず、といったところでしょうか。
EPSより配当が上回っていることが少し心配があります。ただ配当利回りは魅力ですね。
2019年9月23日時点では配当利回り6.3%という数字です。
RDSBの株価推移
まず10年間のチャートです。

2015年から2016年にかけて大きく下落しています。最高値から約半減しています。
2016年以降は株価回復していますが、また今年になって下落しています。
エネルギー株だから原油価格に敏感です。つぎに原油価格も見てみます。

2015年から2016年にかけて大きく下落しています。1バレル100ドルから40ドルへ60%以上の大暴落が起きています。RDSBの株価はこの原油価格の暴落が影響していました。
何が起こったのか気になって、調べてみると・・・
アメリカがシェールオイルの生産を新たに始め、国内では使用しきれずに余ってしまった。余った分をヨーロッパなどに輸出するが輸送施設の整備も整い切らず量は限定的だった。アメリカ国内で供給過多の状態になってしまった。OPECは原油生産量を下げずに価格を下げる措置に出た、という感じです。
原油の価格競争の影響で原油価格が下落したのですね。ある意味「オイルショック」です。
そんな原油価格の影響をもろに受けたRDSBですが、配当金などはどうでしょうか。見ていきましょう。
RDSBの配当金と配当性向

はい、えげつない事態となっていますね。2015年の配当性向は600%超です。このせいでほかの年の配当性向が見えにくくなっていますが、大体毎年60~80%くらいで推移しています。
配当金も連続増配とはいきませんが増額傾向であるといえます。それにしても2015年は強気に出ましたね。普通の企業であれば大幅減配をするのでしょうが、やはり大企業は規模が違います。
RDSBの各種キャッシュフロー

さすが石油メジャー企業といったところでしょうか。多少ばらつきはありますが、安定しています。
RDSBの配当金関連情報

配当支払い月は「3,6,9,12月」です。
てててはこの月の配当金が弱いですので、機会を見て買い増ししていきたいですね。
ただし、投資は自己責任でお願いします。
無理矢理まとめ
・RDSBは石油メジャー企業でイギリスにある
・配当利回り6%超の高配当ADR銘柄
・エネルギー株は原油価格の値動きに注意すること
・配当月は「3,6,9,12月」ててては様子を見て買い増ししたいと思っている。
life is wonderful.