今日の夕方、ツイッターを見ていたところ「三菱商事」が話題になっていたので調べたら、「シンガポールの石油関連子会社で約3億2000万ドル(約345億円)の損失が発生する見込み」だということです。
三菱商事は2020年3月期の業績見通しについては精査中とのことです。
この損失が大きな額なのか、それともあまり気にならない一時的な損失で済むのか気になり、調べてみました。
三菱商事の基本データ

商社株らしく、PERは低いですね。PBRが0.7倍程度というのは意外でした。1倍以上あるかと思っていました。ちなみに2019年9月20日株価の終値は2760円でした。配当利回りも日本株の中では十分高配当といえる数値です。
配当金は年2回支払われます。権利確定月は3月末と9月末です。
三菱商社は累進配当を継続していく、配当性向を30%から35%に引き上げる、と宣言していますので増配は確実です。
三菱商事の株価推移
5年間のチャートから見てみましょう。

2016年から上昇し、2017年をピークに下降気味です。
では1年間のチャートを見てみましょう。

この1年間はかなり下落相場となっていますね。中でも2018年10月あたりと
2019年8月あたりの下落幅は保有投資家からしたら手放したくなるほど強烈だったと思います。
米中貿易摩擦の影響を商社株はもろに受けた形になりました。
三菱商事の売上と売上総利益

過去10年間のデータをグラフにしてみました。売上総利益はここ数年は上昇がすごいです。
三菱商事は超大企業なので扱っている金額の規模も桁違いです。2018年の売上総利益は2兆円近いですからね。
三菱商事の売上利益と純利益

先ほどの売上総利益と純利益を比較してみました。純利益が2016年にマイナスとなっております。資源関連で受けたダメージが大きかったようです。
純利益は2018年で6000億円近くです。今回話題に上がった340億円は利益の約6%にあたります。
大きいとみるか、小さいとみるか。
三菱商事の配当金と配当性向

2016年は利益がマイナスだったので配当性向の値が入っていないためにこのような急落したグラフに見えますが、この年を除けば配当性向は25~30%で推移していることがわかります。配当額のほうは連続増配ではありませんが、増配傾向が続いております。
先にも書いた通り「累進配当」「配当性向30%→35%」と公表しているので配当は増配が続いていくでしょう。
三菱商事のキャッシュフロー

2012年の投資キャッシュフローが異様に多いので調べると
主に資源関連子会社の設備投資、航空機、船舶や不動産の取得などによるものとしています。
高い買い物を立て続けにしたのですね・・・。
無理矢理まとめ
・三菱商事は超大企業であり、今回の340億円の損失は意外と小さいと判断します。
・配当は年2回、配当利回りは4.5% 今後増配が確約されている銘柄である。今回の特損ニュースがネガティブ材料となり、来週は下落と予想。落ち着いたころ打診買いをててては検討中。
・米中貿易摩擦のあおりを受けている今が買い時かもしれない。
life is wonderful.
