今朝起きて株価を確認すると「めっちゃ下がってるーーー」と少しだけ驚きました。長期保有を基本としているので「一日で〇%下がった」とか短期でみる視点はなくなりかけています。うん、麻痺です。
最近Twitterを始めて、のぞいてみると「これがおはぎゃーってやつだ」などちツイートしている人がいました。※Twitterのしきたりがよくわかりません。最近の悩みです。
米中貿易摩擦で中国や米国の経済衰退を不安視する投資家たちも多いことでしょう。
そこで今回はリセッションはくるのか、すでに来ているのか、指標をもとに分析していこうと思います。
リセッションとは
そもそもリセッションって何?という人もいるでしょう。
リセッションとは「景気後退」を意味します。この景気という言葉は非常に抽象的なので判断しづらいです。ニュースで景気がいいだとか悪いだとか報道されてもあまり庶民には実感しづらいですよね。
日本では「バブル景気」と呼ばれる景気のいい時期がありました。実は景気は数年周期で繰り返されているといわれています。好況→後退→不況→回復→…といった具合です。
日本の景気はどうなるの?リセッションするの?と気になるところですが、日本経済は米国の手のひらで転がされていると私は思っていますので、日本を個別に調べるよりも米国を調べる方がより正確であると判断します。
米国の景気指標
日本では内閣府が発表する「景気動向指標」というものがあります。
欧米ではGDP(国内総生産)が2四半期連続でマイナス成長だった時にリセッション(景気後退)とみなすことが一般的です。
また指標は多様に存在します。有名なものだと「ISM製造業景気指数」だったり、それこそ「株価」など多く存在します。
私なりにデータを引っ張ってきてグラフ化してみたので、見ていきましょう。

欧米の判断基準「2四半期連続でマイナス成長」で見れば2015年はマイナス成長が連続しています。そして2018年4-6から同10-12にかけて連続にマイナス成長しています。つまり、GDPのデータからは直近で言えば2018年にリセッションはきていた、ということになります。
GDPのデータだけでは疑念を抱きますので他の指標も見ていきましょう。
米国のISM製造業景気指標

ISM(米供給管理協会)が製造業の約350社の仕入れ担当役員にアンケート調査を実施して発表される景気転換の先行指標といわれている指標です。
見方としては、50が基準で上回れば景気拡大、下回れば景気後退とみてください。
2016年途中から2018年までは安定して50を超えていましたが、2019年7月あたりに50を割っています。2019年10月1日に発表された指数では予想50.1に対し結果47.8という数値です。前回は49.1だったのでさらに低下しています。
この10月1日の発表を受け、ダウ工業株30種平均が494ドル(1.9%)下落を引き起こしました。
米国の消費者景気信頼感指数

1985年を100として消費者マインドを指数化した景気関連の経済指標です。5000人を対象に現状の経済・雇用について、6か月後の経済・雇用・所得の景況感についてアンケート調査を行っています。
この指標は個人消費やGDPとの相関性が高いと言われています。しかもNYダウや米国債との関連性も深いとされ、半年ほどの先行性をもつとみられています。
グラフを見てみると、2019年に入って波があることに気づきます。GDPの下げが顕著だった2015年時と似たような波の打ち方をしています。どうであれ数カ月でこの指標が波を打つのはあまりいいことではないように思えます。景気が安定していない証拠だと考えます。
米国債利率長期(10年)

やはり2019年に入ってから下落しています。逆イールド(短期金利>長期金利)が指摘されていましたが、10年物の利率が下落しているということは投資家たちは「10年先が不安である」と言っているも同じであるとみています。
※通常長期になればなるほど金利は高くなるものです。
NYダウ平均株価推移

GDPが落ち込んだ2015年に大幅下落しています。そしてこれまたGDPが下落した2019年に入って大幅下落しています。
しかし見方を変えれば、短期で見れば大幅下落をしていますが、長期的な視点で見ると大幅に株価は上昇(2015年:16,000→2019年:26,000)しています。強すぎです、アメリカ。
ま・と・め
みなさんが気になるのはやはり株価でしょう。
私の見解ですが、いずれ大きな株価下落が来ると思います、というかきます。それがいつなのかはわかりません。誰にも分らないでしょう。「神のみぞ知る」というやつです。
確かに大暴落が来れば買い増しチャンスですが、それをじっと待っていてもその間に受け取れる配当金への機会損失になってしまいます。
だから私は「現金保有率を通常よりも高めにしておく」「今まで通り定期買付は続ける」ことを貫きます。
私はアメリカ経済が回復不可能になったらその時は世界経済の終わりだと信じているので、アメリカ経済は景気後退はするかもしれないが、必ず復活してさらに株価を伸ばしてくれる、と信じています。
信じるか信じないかは・・・・あなた次第です。(笑)
いずれくるリセッションに備えて資産を守りながらも増やしていきましょう。
投資家に幸あれ。
life is wonderful.